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本稿は自動車雑誌連載記事です。

第31回 ドイツからの第2報 “食事”

 今回は食事について書いてみたいと思います。と言っても、ドイツ料理について書くわけではありません。ドイツ人の食事と健康について書いてみようと思います。
 ドイツに滞在していた頃、私の身長と体重は170cm、64kgでした。当時の私の年齢からすると、きわめて平均的な日本人の体格と言えると思います。そんな私がひとたびドイツの街に出ますと、日本にいるときよりもなんだか自分が小さくなったような気がします。ドイツ人は縦も横も大きいのです。
 背が高いのは良いのですが、横に大きい、つまり太っている人が日本に比べてはるかに多い、というのが私の印象です。日本でもずいぶん前から生活習慣病と肥満の関係が指摘され、近年は「メタボリックシンドローム」という言葉が広く使われるようになってきました。肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満)が原因です。この内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を「メタボリックシンドローム」といいます。
 最近の日本ではよく名詞を動詞化して、「メタボる」「メタボっている」などと言われますが、ドイツの街を歩いていると本当に「メタボっている」人が多いのです。

 肥満だけではなく生活習慣病の予防にも、よく運動の必要性が説かれます。ドイツ(旧西ドイツ)は1960年代初頭から「国民総スポーツ運動」(ゴールデンプラン)が国策として展開され、「いつでも」「どこでも」「だれでも」スポーツを楽しめる環境が整備されています。実際、週末になると近くの森でたくさんの人が散歩やジョギングを楽しみ、また広大な芝生のサッカー場で、幼児からお年寄りまでボールを蹴っている姿をよく見かけます。
 そうして週末にスポーツで汗を流している人たちですら、やっぱり私の目には太り過ぎているという人が多いように映りました。これはやはり食事に原因があると思います。ドイツのソーセージやじゃがいも料理は確かにおいしいのですが、一般的な肉中心のドイツ料理は脂っこく、緑黄色野菜の摂取も少ないように思われます。それに加えて、食べる量がとても多いのです。

 レストランで普通にドイツ料理を注文しても、私はどうしても残しがちになってしまいます。ところが周りを見ていると、みんなきれいに平らげた後に、さらにこってりしたデザートをほおばっています。
 私はドイツに滞在中、幸い病気ひとつせず、体重もまったく変わりませんでした。それは日本にいる時から1日2食、それも重めの食事は夕食だけという食習慣を持っていたからだと思います。毎朝起きるとヨーガをやり(これはもう20数年間続いており、次回はこのお話しをします)、あとは野菜ジュースを飲むだけです。昼はパンやパスタ(日本でしたらご飯)に野菜サラダです。その代わり夜は肉も魚も食べますし、ビールもワインも飲みます。ただし炭水化物(パンやご飯)は食べません。
 こうした食事法に興味のある方は、新谷弘実先生の『病気にならない生き方』シリーズや、石原慎太郎氏なども診察を受けている石原結実先生の本をご覧いただければと思います。

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